北の地に暮らすこと。

本日は5月17日(土)。
本州では・・・えっと・・・どんな頃だったかな?

 

  いきなりでしたが、今日は猛烈な風のため全ツアー中止、
  突然ヒマになってしまったので、時たま地元の新聞に書いている
  エッセイ風に、最近の洞爺湖事情について書き連ねてみます。

 

こちら北海道、洞爺湖ではようやくサクラも散り始め、
ほぼ同時に咲いていたウメも終わりに近づいています。
森の中ではオオカメノキが白い花を宙に浮かべています。

時に風がなく暖かな日にはそろそろTシャツでの作業や山登りも
気持ちの良い季節になってきました。日焼けの準備(下地つくり?)も順調です。

 春のカヌーツアーでのコーヒータイム。お客様から頂いたありがたい写真です。

そして、そんな本日は

「寒い」

のです。

千島半島南に中心を置く低気圧からの返し風、
西高東低の気圧配置は、狭い等圧線・・・・
なにやら冬によく見た図形です・・・。

洞爺湖では北西からの強風、時に突風で
グングン気温が下がってきました。
体感気温も寒い寒い。

そして、高所や北部、東部ではなんと

「雪」

いやいや、マジかい!
と突っ込みたくなるところですが、そこは北海道。
しばし停止していたストーブの

「スイッチオーーーン!」

事務所では薪ストーブに薪をくべて、点火してしまいました。

ゴールデンウィークの雪にはそろそろ慣れてきましたが、
この時期はちょっと不意打ち・・だったなぁ。

湖上にもその突風が走り、200mも沖に走ると、
すでに白波になり始めています。

こんな日はもちろんカヌーツアーは中止だし、
遊覧船・モーターボートも欠航なので中島ツアーも中止です。

軽い台風並みの心構えで、しかしそこに寒さ対策も加えて・・・・と、
結局は事務所周りでドタバタしています。
そして事務所に戻って溜りに溜まっている事務仕事の開始です。

 

 

紅葉が終わってから、サクラの花が咲くまでおよそ6か月。
洞爺湖のいわゆる「冬」(本当は晩秋~初春だと思いますが)
は約6か月続きます。

北海道の地に越してきてから早15年目を迎え、
いい加減慣れてきました。

長い冬を超え、久しぶりに見る自然の色彩の美しさ、
そして毎年この時期の周囲の変化の速さに、驚き、微笑み、
太陽の光に幸せを感じるわけです。

 エゾヤマザクラの奥に広がる、新緑と青い湖

・湖畔の足元に咲く春の妖精たち
・頭上のキタコブシの開花、このころになると徐々に夏鳥が戻ってきます。
・ドロノキやシウリザクラの芽吹き
・エゾヤマザクラの開花、周囲で盛んに野鳥たちのさえずりが響き渡り始め
               湖畔の水鳥たちも巣作りに余念がありません。
・壮瞥公園のウメの開花
・湖畔のヤナギやシラカバ、カツラの芽吹き
・日に日に湖畔道路から見えなくなる湖面 ←今ココ。
・完全に湖畔が見えなくなる頃、カモ類の子供も孵る頃です。

冬が6か月ということは、残りの春夏秋で6か月です。

そう、季節は大急ぎで輝く夏の準備を始めているのです。

北海道って、良いなぁ。
洞爺湖で暮らせて、幸せだなぁ。

って、薪ストーブで暖まりながら呟いてみました。

暖かくなったら、みなさんまたツアーで楽しみましょう!!

(ゆ)