世界ジオパークであり続けるために

今週の3日間ほど、地元出張していました。
(ちょっと長いブログです。)
※写真はランダムに入れています。ポインタを合わせると一言説明が出てきます。※

この地域にとってとても大切な、
「世界ジオパーク 再認定審査」です。

講評時、協議会長の話に耳を傾ける審査員たち。

洞爺湖と有珠山、その周辺地域は、その地質的な資源やそこに暮らす人々の文化、
火山との共生という観点で世界から評価を受け、
2009年に世界ジオパークの国内第一号認定を受けました。

今回はそれから4年経ち、認定継続をかけての公式の審査会でした。

前回の認定にあたり、いくつかの課題を残されていましたが、
課題に対する進捗状況や、人々、地域のジオパークとの関わりを
表現する場になりました。

ジオパーク再認定審査の一コマ。

4年間の進歩・改善を見てもらうために、各地を回ってもらい
それぞれの場所で地元のガイドさん、学芸員さんに説明をお願いしていました。

私は、そんな現地でのガイドサポートと、地域の質問に対する通訳として参加していました。

有珠善光寺にて。噴火と開拓の貴重な記録がここにあります。

あっという間に過ぎた審査期間でしたが、
最後の講評時には、比較的肯定的な評価を頂きました。

地元の住民、産業、行政、そして学術機関との連携について、そしてそこを案内する人材についても
特に高い評価を頂いたようです。

周辺の果樹園も、ジオパークの大切な財産です。

この土地の魅力を知り、理解し(少なくとも心がけ)、来訪者に対してその感動を伝え、
この土地の素晴らしさの一端を覗いてもらう。

三松正夫記念館にて。噴火当時の昭和新山の記録方法、データは現代の科学者をも驚愕させていました。

目的、対象、環境などいろいろと相違点はありますが、
素直に、ここ洞爺湖有珠山地域の魅力を表現し続けることや
住民の皆と地元を楽しむということは
今回のジオパークだけではなく、地域の発展、観光地としての将来にも
共通する重要なこと、ですよね。

地域の良さを再認識できた3日間でした。

(ゆ)